放浪者の日常 ページ7
『…今日は何をしよう？特にやる事無いよなぁ。』
hk「エーリナー！暇〜？暇だよね！レイのとこいこ！」
『はぁ……人の意見聞かないで話し進めるのどうなの？まぁいいけども……。』
hk「よっしゃ！じゃあ行こうぜ〜！」
『あ、フーカのおごりね。』
hk「ええ……？」
本当はあの方に会いたかったけど……まぁ、良いか。
ri「あ、エリナ、フーカいらっしゃい！」
『いつもの。』
hk「じゃあ私はニルギリ。」
ri「はいはーい。てかフーカおかえり！旅の話聞かせてや〜。」
hk「仕事いいの？」
ri「あああ！忘れとった！じゃあ後で聞かせてや！」
hk「はいはーい。」
相変わらず二人とも仲良いな。この空気感は嫌いじゃ無いから私もここに居るんだけどね。
『……うま』
ついつい本音が漏れる、ここはとても味が良いから。
……てか、さっきから何か隣でニヤニヤしてるんだけど。
『ニマニマしてるわよ……？どうしたの？』
hk「ん〜？いや、レイのお店のはおいしいな〜って思って。」
『絶対噓。』
hk「ばれたか……。いやでも紅茶はほんとにおいしいよ？」
ばれたか、じゃ無いんだけど。嘘が分かりやす過ぎる。……私には関係無さそうだから良いけどね。
プルル……プルルルル……
hk「あ、ごめん電話だ。」
『はいはい。いってらっしゃい』
一人になってしまった席で、注文した物を食べ進める。一人は静かだし落ち着くから好きだ。
…今日はあの方に会えないのだろうか。それは不安が募るなぁ。危ない目に会っていたらどうしよう。
そう思うとのんびりしている訳にはいかず、フードを被り直して席を立つ。
『…レイ、ご馳走さま。代金はフーカが払ってくれるわよ、私はもう行くわ。』
ri 「了解！それじゃあ、また来てねー！」
店を出てから向かうのは、勿論あの方の場所。何処に居るかは知らないけど探してみる。
路地裏で見覚えのある後ろ姿を見付けたので、後ろから抱き付いた。
『貴方に会う為に走って来ました！何をしてたんですか？』
ゾムさん、そう呼ぶとあの方が振り返った。その瞳が自分を写している事に、安堵する。
Zm「変な奴に絡まれたから、気絶させただけやで。そっちこそ何しとったん？」
『フーカと一緒にレイの所に行ってたんですよ！』
Zm「雑魚と戦うのはつまらんし、今度はエリナと戦いたいわぁ。」
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