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あれから10日ほど僕は村にいた
Aという女の子はこの村では有名な医者らしい
村の人が毎日彼女のところに来ては
ありがとうって笑顔で帰っていく
「ジミンさん、今日は私、ここを空けてしまうので安静にしててくださいね」
そう言って彼女は都に薬の買い出しに行った
彼女には安静にしろと口うるさく言われたが正直もうここにいられる状態じゃなかった
10日もここにいる間、人間を食べていないのだ
精神状態が崩れている今本能に勝てる理性は無く、何度も彼女を喰らおうとしていた
きっと彼女から離れるなら今しかないんだ
そう考え、彼女がさっき出ていった戸を迷わず開けた
JM 「、、、、、、なんで、」
「やっぱり!絶対ここから出ようとすると思った!」
どうやら彼女は僕の起こす行動を予測していたらしい
でもどうしてここまで僕に構うのだ
JM 「もう放っておいてくれていいから、ありがとう」
そう言って僕はもう彼女を突き放したつもりだった
「待ってください!、なんで、、、
なんでそんな寂しいそうな顔で放っておいてなんて言うの?!
そんな顔してる人にもう大丈夫ですよなんて言えるわけないでしょ!」
次の瞬間、彼女は優しく僕の手を握った
「やっぱり何があるのかはわからないけど、
あなたの手はあったかいから」
その言葉に僕は何かがプチンと切れたように
泣き崩れた
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Q(プロフ) - すごく引き込まれました…そしてユンギさんの代償は五感のうちどれか、というより全部?ジミンちゃんがただの遊びで鬼を追ってるのかも気になりました!!前の「あなただけで~」もめちゃくちゃ好きな話だったので、これからも頑張ってください!!! (2021年2月8日 15時) (レス) id: f8bc6e95fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いのみづちゃん | 作成日時:2021年1月20日 19時