・十三 ページ14
慧 「俺に言えばいい
誰にも言えないなら
俺が聞いてあげる」
貴方 「そ、そんな、こと、、、、」
慧 「えぇ！俺怒鳴られて終わるの〜」
そう言って子供が悪いことを考えてる時のように笑った
貴方 「あ、ぁぁあ、の！
先程は沢山の御無礼を大変申し訳ございませんでした、！！！」
慧 「ふはっ！慌ててんね〜
全然いいのに〜」
さっきの自分の行いを振り返って
自分の怖いもの知らずに恐怖を感じる
貴方 「いえ、本当に申し訳ありません！」
普通あんなことしたら謝るだけではどうにもならないのに
当の本人はケラケラと笑っている
慧 「ふはは！！！
ほんとに大丈夫だって〜
んー、でもなぁ〜、どうしようなぁ
こんな簡単に許しちゃうのか〜」
貴方 「え、、、」
思わず慧様を見て今になって怖くなってひどく後悔した
わたしの心は落ちつかなくて
それなのに
慧 「嘘、嘘
でも約束して
また俺がここに来た時はちゃんとAが相手して
俺の話し相手」
話し相手＿＿＿＿＿＿＿＿
慧 「客がどういう風に遊女を扱ってもいいよね
金はちゃんと払うんだし」
すごいな、この人は
ただ、どう返していいかわからず、私は黙ってしまう
そんな私にあなたはまた優しく
慧 「今日は帰るよ
この晩は自分への休養だと思うといいよ」
まだ真夜中の2時くらい
普通は客の相手をする時間
そんな時間に私に帰ると告げ最後に頭をポンッと撫で
振り返らずに去っていってしまった
涼介 「きっと慧様はまた来ますよ」
貴方 「え、あの、」
涼介 「俺は山田涼介っていーます
慧様の従者の
Aさん？ありがとう
久しぶりに慧様の笑ってる顔を見ました」
“ では、また ”
そう言って出ていく山田様の言葉は
私の心をまた乱していった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いのみづちゃん
| 作成日時：2017年8月29日 10時
