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この間から観月はじめがうるさい。
休み時間に、いつも教室に来ては、
観「あ。今日は逃げてないんですね。
どうです?考えてくれましたか?」
『……、なんの事ですか。』
観「僕の話を聞いてるとは思っていませんでしたが…」
『逆に聞くと思ってるんですか?笑』
観「……!あなたと言う人は…!」
キンコンカンコン
『チャイム。なりましたけど?』
観「放課後…また来ますからね!逃げないでくださいよ!」
てか、思ってたけど
あの人毎日毎日、私に何話してたんだろ…。
裕「なぁ。」コソッ
『ん?どうしたの裕太。』
裕「さっきの様子見てたんだけどさ、
観月さんがマネに誘ってるのお前、覚えてないだろ?」
『は?』
誰が誰を?
裕「観月さんがお前を。」
心の声読むな。
裕「お前が分かりやすいんだよ…。」
『てか、いま授業中だよね?』
「そうですよ。不二さん。秋元さん。」
裕「うおっ、!?」
うわ…。今日の先生、よりによって鬼瀬かよ。
最悪すぎる…。いつもの矢三瀬はどこいったんだよ…。
「今日は矢三瀬先生は体調不良で休みです。」
だからなんで、心を読めるんだ。
「秋元さん。君は、顔に出すぎなんですよ。」
『えぇっ。』
「はい。罰として、不二さんと秋元さんには、
44ページの5行目から最後まで大きな声で読んでもらいます。」
『裕太最初ね〜。』
裕「俺が最初かよ…。 えーっと、、」
キンコンカンコン…。
「あら。不二さんそこまでで大丈夫です。
では、これで授業は終わります。」
裕「お前、結局読んでねぇじゃんかよ!!!」
『裕太が読むの遅いんじゃない?笑』
あ。てかそれより…。
観「さぁ。秋元さん。逃がしませんよ?」
『……はぁ。』
観「さぁ!裕太くんも手伝ってください!」
裕「あっ、はいっ。」
『……あ〜れ〜。とか言っといた方がいい?』
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作者名:おくは | 作成日時:2023年12月8日 22時