死､そして転生 ２ ページ2
2人は目を合わせ､話し合う｡
｢瑞陵､どうする？私はどっちでもいいからさ｡｣
｢僕は手違いで死んでしまったのだからもう一度生きたい｡｣
｢そ｡じゃあ転生しようか｡･･･何に転生する？｣
｢何がある？｣
｢日本刀の付喪神とかは？｣
｢それいいかも｡でも自分が本科だったら嫌だな､僕｡｣
｢私も｡日本刀で､写しの刀の付喪神って事で良い？｣
｢うん｡｣
あっという間に決め､天照は少し驚いてまさかこんなにも早く決まるとはな､と呟いた｡そして､
｢日本刀の写しの付喪神に転生だな｡Aが｢藤四郎の短刀は鋭い斬れ味を持つが主人の腹は裂かない｣と言う逸話を作ったと言われる粟田口派の短刀､薬研藤四郎の写しの薬研仙｡瑞陵は｢刃こぼれした所､蛍が集まり刃こぼれが元通りになった｣と言う逸話から名付けられた来派の大太刀､蛍丸の写しの螢丸｡この2振りの付喪神はどうだ？時代なんだが2205年にするぞ｡その時代は刀の付喪神が顕現されて戦う時代｡人の身を持てるからな｡｣
と言う｡天照は微笑むと瑞陵に鏡を渡した｡
｢毎日夜にその鏡を覗け｡妾と話す事が出来る｡･･･心配なのだ､転生なんて初めてだからな｡｣
心配そうにする天照｡Aは真っ直ぐに天照の顔を見て､
｢心配してくれてありがとうございます､天照様｡･･･私達も少し不安ですが･･･見守って下さるのでしょう？ならば平気です｡ですから､そんなに気に病まないで下さい｡｣
と言った｡天照は驚いた顔をして､すぐに笑った｡そして､
｢･･･時間じゃ｡そこの白い花が無い場所へ立て｡送りだすからの｡｣
2人は白い花が無く､地面が円見えている場所へ立った｡すると天照は
｢妾の名においてこの者達を次の運命へと魂を移動させん｡妾は天照｡この国､日ノ本1番の太陽神なり！｣
と唱えた｡途端に2人の周りの白い花達が光り出す｡最後に見えた天照は､笑顔で｢頑張れ｣と口を動かしていた｡そしてAは指先から静かに地面へと降りる感覚を感じた｡完全に降りたと感じると目を開き､
｢藤四郎の逸話を作った短刀､薬研藤四郎の写し｡それが私､薬研仙だよ｡宜しくね､主さん♪｣
と言った｡次に瑞陵が指先から静かに地面へと降りる感覚を感じた｡A同様に完全に降りたと感じると目を開け､
｢僕は螢丸｡阿蘇神社にあった大太刀､蛍丸の写し｡宜しくね､主｡｣
と言った｡
＿＿＿＿そうしてAと瑞陵の人生ならぬ､刃生が始まった｡
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雪見だいふく(プロフ) - …さん» コメント､アドバイスありがとうございます｡アドバイスを元に文書を直してみますね｡ (2018年3月27日 11時) (
レス) id: c2ff8a2217 (このIDを非表示/違反報告)
… - 面白いし続きが気になるけど文章が見にくい (2018年3月27日 10時) (レス) id: d308f73366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪見だいふく | 作成日時：2018年3月26日 19時
