死､そして転生 ページ1
時は2018年｡2人の少女がリュックを背負って道を歩いていた｡その2人の名は瑞陵(ｽﾞｲﾘｮｳ)とA｡2人は楽しそうにワイワイとはしゃぎながら歩いていた｡
｢やっぱりさ､日本刀って凄いよね！どう言えば良いのかな･･･瑞陵､分かる？｣
｢んー､なんだろう･･･あ､｢魅入る｣かな？凄いなぁ､綺麗だなぁって､じっと見ちゃうからさ｡｣
Aはそれだ！と言って瑞陵に指を指す｡瑞陵は人に指を向けないのと言いながらAの手を下に下ろし､すっと歩き出した｡そしてAは待って待ってと言う様に瑞陵の後を急いで追う｡そして工事現場の真下の信号で2人は止まり､休憩をする｡お茶を飲んだり､スマートフォンを触ったり｡すると､ザワザワと周りがざわめき始めた｡なんだろうと2人が上を見上げる｡その2人の頭上には鉄柱があった｡2人は目を瞑り､手を頭に被せる｡全身に強い衝撃が走った｡暫くして目を開けると､そこは2人が居た信号ではなく､病院でもない､ただ周りに白い花が咲いている不思議な場所だった｡
｢･･･知らない場所なのに､なんでこんなにも安心してるんだろう｡｣
瑞陵が呟く｡Aは瑞陵の言葉に同意した｡知らない場所なのに､何処か安心感もある｡すると突然目の前に1人の女性が現れた｡その女性は巫女服と呼ばれている様な和服を身につけた､それはそれは美しい女性｡その女性は静かに口を開く｡
｢･･･其方等が死んだのか｡其方等は確か13歳であろう｡｣
Aと瑞陵は頷くと､その女性は悲しげな顔をしてまた口を開いた｡
｢そうか､其方等はまだ生きる筈だったのだが･･･あぁ､自己紹介を忘れておった｡妾は天照｡日ノ本の国1番の神よ｡｣
｢天照｣と聞いた途端､2人は目を見開いて驚いた｡まさか､今目の前に居る女性がかの有名な天照大御神だったとは｡天照はクスクスと口元を隠して笑うと真剣な顔つきになり､
｢其方等に詫びを言おう｡･･･すまなかった｡いや､詫びて済むような問題では無いのだが｡其方等は手違いで死んだのだ｡･･･本当に､すまなかった｡｣
頭を下げた｡Aと瑞陵は口々に顔を上げて下さい､気にしていませんから､と言う｡すると天照は顔を上げ､心配そうな顔で本当か？と言った｡2人ははい､と言う｡そして何かを考え込む｡すると何かを思い付いたのか2人に向かい､
｢転生をしたらどうだ｡其方等はまだ若い｡転生の為の気力も残っているであろうからな｡何に転生するかも決めてくれ｡｣
と言った｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪見だいふく(プロフ) - …さん» コメント､アドバイスありがとうございます｡アドバイスを元に文書を直してみますね｡ (2018年3月27日 11時) (
レス) id: c2ff8a2217 (このIDを非表示/違反報告)
… - 面白いし続きが気になるけど文章が見にくい (2018年3月27日 10時) (レス) id: d308f73366 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪見だいふく | 作成日時：2018年3月26日 19時
