予感 . ページ19
ジェヒョクside
12:45
診察室の前のベンチに腰をかけてた
TH「そんなに酷くなってないといいけど」
JE「僕は外で待ってますね」
AS「ずっと待ってられるの?」
JE「うん余裕余裕」
AS「ほんとかよ 笑」
看護師「お兄様」
TH「はい」
TH「サヒは多分後で呼ばれると思うからその時ね」
AS「はいヒョン」
TH「じゃお先」
先に診察室へ入っていくヒョン
その背中は大きかった
覚悟が決まってるような
アニメみたいに
逞しかった
JE「サヒは将来何したいの?」
不意に出てきた質問
自分でもなぜこんな質問したのかは分からない
AS「ん〜将来か〜そんなん考えたことない」
ぶっきらぼうに話すサヒ
AS「でも絵に関わる仕事がいいかな
好きなことしてたいし笑」
JE「そう笑 笑 絵か〜、いいなあんなに上手くかけて。
僕美術の成績3なんだけど」
AS「笑笑」
JE「僕の知り合いの中で1番上手いよ?」
AS「それは無い笑」
JE「ホントだって!笑」
何気ない会話も楽しく感じる相手はサヒだけだ
ずっとこの時間が続けばいいのに
AS「僕そろそろ死ぬかな〜 笑」
少し静かになった時急に放ったその一言
JE「え?」
何を言ってるんだ
AS「夢見たんだ。知らない女の人と男の人がいた」
JE「う、うん」
AS「暖かかった。
__お母さんとお父さんかも」
JE「お母さんとお父さん?でも、サヒのママパパはまだ……」
AS「あれ?言ってなかったっけ?」
驚きのことを続ける
AS「今いる親は血繋がってないよ」
JE「え?!」
AS「僕のママパパは僕が小さい頃に事故で亡くなってるんだ。だからヒョンとも血は繋がってない」
JE「知らなかった……」
AS「もちろんもう覚えてないけどね笑」
JE「そんな」
心が痛んだ
AS「そんなに気にしてないしね」
JE「でも、死ぬなんて言わないでよ。ただの夢じゃん」
思わずそう言った
AS「そう。ただの夢なんだよ。だけどやけにリアルだった」
真剣な顔で言うから信じられないこともなかった
AS「ま、今のうちに色々楽しんどこ」
JE「諦めないでよ最後まで」
AS「うん」
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作者名:とみくる。 | 作成日時:2023年1月29日 3時