あなたの家、おじゃましてもいいですか？＿＿＿【赤】 (ページ4)

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＃４ページ4

藤「ここが保健室やな！

じゃあ、次こっち！！」

『はぁ、、、』

なぜか乗り気な藤井先輩に

遅れ気味でついて行ってから５分くらいが過ぎた

藤井先輩が丁寧に教えてくれる中

私は小学校の時を思い出した。

藤井先輩と初めて出会ったのは確か

小一のころだった

お隣に引っ越してきた人がいるって聞いて

結構ワクワクしていたんだよね

それで会ってみたら歳が近くて一つ年上ってことに気づいて

朝もよく一緒に登校した

それから藤井先輩が中１になる時に

引っ越していった

涙を流したのを覚えている

そっから唯一の友達だった藤井先輩は

いなくなったから私はぼっちになった

思えば藤井先輩がきっかけだよね

イケメンと仲良くしてるって言われて

陰口言われ始めたから

どうでもいいけど、、、

ﾄﾞﾝｯ

『った、、、どうしました？』

藤「俺の話、聞いてなかったやろ？」

『あ、いや別に、、、』

藤「うわ、絶対聞いてなかったやろ！！

だって俺さっき敬語やなくていいって言ったやん！」

『え？』

そんなこと言ってた？

まぁ、聞いてなかったから知らないんだけど

藤「それと、俺のことは前みたいに流星君って呼んでや？その方が嬉しい」

また、目つけられちゃうじゃん

『嫌です』

藤「え！？なんで！？」

『先輩と後輩なので』

藤「えぇ～、なら流星先輩は！？」

『嫌です』

私がずっと断るから諦めたのか

藤井先輩はため息をはいてから

ニカッと笑った

藤「なら、今日俺と一緒に帰ろうな！
校門で待っとるで、またーー！！」

『えっ、あっちょっと！！』

めんどくさい事になってしまった