【オリジナル】正反対の双子Ⅱ【合作】 (ページ10)

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#29【陽月葵】ページ10

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俺は一旦部屋に戻り、心を落ち着かせた。

…あの光景を見るに、両親は御白を認めたって事で良いのだろうか。

『…良かった』

俺は微笑んだ。

こんな家族を望んでいたから、嬉しかった。

『夕飯だし、行かないとな』

今日の夕飯は楽しみだな。

『!!』

「母さん、これ。ご飯炊けたよ。」

「ありがとう。じゃあ盛ってくれる?」

「わかった。」

御白が母さんの手伝いをしていて

「葵、葵も手伝ってくれ」

父さんが俺に手伝いをする様促した。

今まで、御白は母さんに話しかけられず、手伝いの光景なんか無かった。

今まで、父さんは俺にずっと、ゆっくりしてろ、と手伝いする様言わなかった。

…陽月家は変わったんだな。

『…おう、手伝うわ』

俺は父さんにニコッと笑って、手伝いを開始した。

夕飯の準備中、御白は笑っていて、作り笑いじゃない、自然な笑顔で笑っていた。

両親も自然に笑っていて、俺はとても嬉しくなった。

3人の関係が戻ってくれたなら、それで良い。

「「「『頂きまーす』」」」

俺等は手を合わせて、夕飯を食べ始めた。

「葵、どう?これ御白が作ったのよ」

「葵の口に、あってたらいいな」

『…美味しい、料理上手で良いな』

俺はニコッと御白に向かって笑った。

料理上手って羨ましい。

「今度、葵に教えてあげるね！」

『マジで?ありがと』

俺は今までの優しい口調＿猫被りな口調は止めた。

本来の俺じゃないから。

仲良くなるんだったら、本来の俺を出した方が良い。

『…うっま…』

「！！本当に？よかった…」

今まで御白の料理を食べた事が無かったから、凄い何だか嬉しく感じる。

…今日の夕飯は一段と美味くて、楽しかったな。

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