【オリジナル】正反対の双子Ⅱ【合作】 (ページ15)

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番外編Ⅰ【陽月葵】ページ15

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– IFの世界線御白が自殺した –

あの時、御白は屋上から落ちて亡くなった。

俺は助けたかったけど御白に

「助けなくていいから…。じゃあね。葵」

そう言われて突き放された。

『御白…っ!!』

御白は微かに笑みを浮かべて落ちて、垂直落下した。

屋上から見下ろすと、御白は頭から血を流して、一切動かなくなってしまった。

『みし、ろ…何で…何でお前が死ぬんだよ…っ…』

俺はボロボロと涙が溢れて来て、膝からガクッと崩れ落ちた。

床が俺の涙でびしょ濡れになっていた。

『御白…嫌だ…俺を置いてかないでよ…っ…!!』

俺は今直ぐにでも、ここから落ちて御白の後を追いかけたかった。

…けど御白が「来ちゃダメ」って言っているような気がして…。

『…うあぁぁ…みしろぉぉ…もう、俺も嫌だよ…御白が居ない世界で生きるなんて……無意味と同じだ……』

俺はずっと泣き続けた。

体内の水分という水分が全部消えるんじゃないかって位。

でもいくら泣き続けても、涙は止まらなくて。

気付けば、自分の部屋に引き籠もっていた。

御白との思い出や、御白との会話…全てを頭の中で巡らせていた。

両親が俺の部屋に来ようと、俺の耳にはその声が届いてなかった。

『…御白…僕の中で、1番…大好きだったよ』

知らぬ間に、僕の口調は御白の口調になっていた＿＿

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