【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ11)

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#5【陽月御白】ページ11

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ゲームの練習をしていたら、すごく遅くなった。
とりあえず水を飲もうと思ってキッチンに向かっている途中で葵が帰ってきた。

「(さっきのガチャって音、葵だったんだ。)」

葵は横腹のあたりを手で抑え、ゆっくりと歩いていた。

「お帰り。葵。」

「!…起きてたのか…“兄貴”」

あ、僕のことを兄貴って呼んだ。なんかあったんだ。

「…なんか無理してる？」

「…してない」

嘘だ。葵が僕のことを兄貴って呼ぶときはなんかあったときとか無理してるときだ。

「なんか隠してるよね…。無理しないでよ？」

「……ごめん…分かった」

やっぱり無理してたんだ。でも、どうしたのかは言いたくないみたいだし、僕は深掘りしない。

キッチンで水を飲み、部屋に戻る途中。
また、葵を見つけた。お風呂から上がったばかりのようだ。
もう、暗白について、言っちゃおうかな。

「ねぇ、葵。」

僕がそう言うと

「何?どうした?」

そう言ってくれる。
僕は葵の目を見て、覚悟を決めていった。

「僕が…暗白だって言ったら信じる？」

そう聞いてみた。

「あん、はく…?ゲーム大会でニュースになっている、あの暗白…?」

僕はそう言われて頷いた。そしたら葵は

「…凄ぇじゃん、応援してる」

そう言って笑ってくれた。僕は、とても嬉しかった。

「おやすみ」

葵はそう言って部屋に戻っていった。

僕は、嬉しかった。でも、他の人に言う気はない。葵と僕の秘密だ。

弟が応援してくれるんだから頑張らなきゃ。

そう思いながらも僕は眠りについた。