【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ8)

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#4【陽月葵】ページ8

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…本当はかなり腹空いている。

「腹空いてない」と嘘を吐いた。

御白が居なくなったから。

『( …自分の兄を除いたご飯なんて、あの場に居たくねぇよ )』

正直、親なんてどうでも良い。

御白が元気ならそれで良い。

その時、俺の携帯が振動した。

『…ん?電話か……もしもし』

「［なぁ蒼氷。これから俺とタイマンしようぜ］」

『はぁ?お前何言ってんの、夜遅ぇだろうが。明日にしろ』

「［今からで良いだろ。…じゃ、いつもの場所な］」

そう言って、電話が切れた。

…マジで何言ってんだか。

俺は仕方なく、外に行く事にした。

御白を1人にしたくなかったが。

『…ちょっと外行って来る。先寝てて良いよ』

「あら、外行くの?気を付けてね」

「遅くならない様にな」

『はーい』

俺は家を出て、真っ直ぐ待ち合わせ場所へと向かった。

『…こんな遅ぇ時間にタイマンとか何言ってんだよ』

「おっ、来てくれた。さっすが蒼氷様～」

『うっせぇ、タイマンすんなら早くしろ』

此処なら広いし、タイマンには十分。

…でも何故急に?

「はいっ、じゃレディーゴー」

俺に飛びかかり、急に殴って来た。

俺は殴る腕を掴み、捻って地面に倒す。

『…終わりか?』

「ふっ、まだまだ!」

捻ったにも関わらず、相手は一旦後ろに下がり、高くジャンプする。

そして蹴りをくらわそうとしたのが分かった為、俺は一旦後ろに下がって、脛を目掛けて回し蹴りを入れた。

「い"っ…!」

『…終わりで良いだろ、明日出直して来い』

俺は倒れた相手に向かって言う。

「じゃあ最後の悪足掻き、っつー事でっ!」

俺の横腹に鋭い蹴りを入れて来た。

『うっ…』

「…っはは、また出直して来るよ。まぁ次の相手…俺じゃねぇけども」

不気味に笑って、相手は帰って行った。

『…いってぇ…何なんだアイツ…』

意外にも痛みが響く。

…明日には治ってるだろうけど。

俺は家を目指して歩き出した。

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