【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ27)

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#13【陽月御白】ページ27

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時間だけ過ぎていく。何も起こらず、ただ。
授業の間もずっと、葵とのことを考えていた。

「(僕、弱くちゃダメだ)」

そう思うが、僕は勉強が得意な代わりになのか運動がほぼできないといっても過言ではない。
少し走っただけで息切れするし…。

「(もっと、強くなりたい。)」

そんなことを考えながら授業を受けた。

昼休み。
お弁当を食べるついでに、屋上へ写真を撮りに行った。僕は写真部の部長だから、屋上からの写真が必要なときに自由に行ける。
まぁ、鍵を渡されてるからいつでも行ける。
お弁当を食べようとお弁当箱を開いてから、思い出した。

「お弁当、忘れた…」

珍しく朝ごはんを食べたから忘れてた。
教室、戻らなきゃ…。

「葵に言ったら少し分けてくれるかな…？」

自分の教室で鞄の中の飴を舐めようと思って。教室に戻った。

「はぁ…。飴も切らしてた…」

しょうがない…。今日は葵にもらいに行こう。
そう思い、葵の教室へ向かっていると

「お前、ちょっと来いよ。」

朝よりも全然多い人たちが僕を引きずって、みんながいるところからは少し離れた、空き教室に連れていった。