【オリジナル】止まぬ復讐劇の開幕 (ページ6)

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6話ページ6

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「二条！やめるんだ！今直ぐそれを落とせ！」

教室に飛び込むなり、焦った表情で俺に指示する先生。

『誰が…お前の指示に従うか』

そう言いながら先生を睨んだ。

俺は先生だと思っていない、こんな奴は先生に向いていない。

『生徒を侮辱し、差別し、馬鹿にし…そんな奴に誰が従うかっつってんだよ』

そう言い放つと、言葉を詰まらせる先生。

こんな奴に従う価値も生きる価値も無い。

『…だから…お前も、復讐の対象』

「は…」

俺は地面を蹴って机の上に飛び、机も蹴って飛び込む。

先生の首を目掛けてカッターを横に振った。

「がっ、ふ…」

吐血しながら急いで首を押さえる先生。

地面に倒れ、更に口と首から血を流していく。

『…』

コイツで今この状況なら、アイツはもう死んでいるはず。

…視線を移すも、アイツはピクリとも動いていなかった。

また視線を移すと、コイツも動かなくなっていた。

『…復讐』

まだ終わっていない。

俺の家族が残っている。

「っ…キャーー！！」

「に、二条がー！！」

フリーズしていた思考が元に戻ったのか、一斉に騒ぎ始めるクラスメイト達。

俺はランドセルの中に全て戻し、カッターの刃をしまってポッケに突っ込んだ。

…もうどうなったっていい。

『…帰ろう』

俺は若干濡れたランドセルを背負って、聞こえる悲鳴と泣き声を無視して、背を向けて玄関へ向かった。

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