【オリジナル】止まぬ復讐劇の開幕 (ページ2)

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2話ページ2

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『…ふぅ』

俺は小さく息を吐いた。

やっと全て消せた。

雑巾を絞って少し乾かしたあと、乾雑巾にして机を拭いた。

「それやっちゃうー？w」

「やばーお前w」

何だか騒がしい。

俺は乾雑巾で拭き終わったあと、バケツの水を捨てにいこうと後ろを振り向いた。

その瞬間、バシャーッ…と、バケツの水をぶっかけられた。

「うっわダッサw」

「気持ち悪いんだけどw」

教室内から笑い声が上がる。

『…』

俺は無言でかけて来た相手を睨んだ。

濡れてポタポタと水滴が落ちる前髪と前髪の間から、静かに睨んだ。

「何、睨んで来て気色悪りぃんだけど」

「てかお前片付けとけよ、床ビチョビチョじゃん」

『…』

俺は濡れたまま、何かで拭く事をせず、バケツとまた濡れた雑巾を持って教室を出た。

…あーあ、ランドセルも濡れた。

下ろしてどこかへ行ったら絶対に落書きされ、中身を全て出されて、ズタズタにされる。

だから下ろさなかった。

『…絶対に許さない』

そう小さく呟く。

…もう耐え切れない。

心の中にある一つの感情が、パリッ、バリッと…まるで硝子が割れそうな、そんな感覚に襲われた。

そして…

『(復讐…絶対に果たす)』

その感情の硝子玉は、ヒビが徐々に入って…割れて硝子の破片と化した。

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