【名前変換オリジナル】Happy Valentine DayⅠ (ページ10)

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次の日、バレンタイン当日。

学校に入った時に分かった。

“いつもと雰囲気が違う”、と。

渡したい女子も貰いたい男子も、やる気が漲っているのだろう。

「あ!Aおはよー!」

廊下を歩いて教室に向かっていた時、扉の所から手を振っている友達の姿があった。

『おはよー』

私は返事を返しながら、やや早歩きになって、教室へ急ぐ。

教室はガヤガヤと騒いでおり、もう既に貰ったのか、顔を赤く染めてる男子が居た。

『(流羽か…)』

流羽は他の男子に羨ましがられて、苦笑いを浮かべていた。

放課後__

『ねぇあのさ、ちょっと残っててくれない?』

私はチョコを渡す6人にそう声を掛け、少しの間残ってもらう事に成功した。

「どうしたのー?」

『はい、これ。6人に渡したくて、昨日作ったんだ』

ニコッと笑って、手渡しで渡す。

『流羽、友チョコだよ』

最後の1人である、流羽に微笑んで渡した。

微かに顔を赤くして“ありがと…”と小声で言ったのが聞こえた。

…でも、若干悲しそうな目をしていた。

「またねー」

『うん、また明日ー』

私は全員に渡し終わり、一気に解散した。

意外にも、私と同じ方向に家があるのは、流羽…たった1人だった。

「ねぇA。一緒に帰ろうぜ」

『!…良いよ』

そして、肩を並べて、歩き始めた。

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