【名前変換オリジナル】Happy Valentine DayⅠ (ページ8)

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そしてまた時間は経ち、テストまでの最後の休憩時間。

軽く弄られたが、今度はちゃんと頭に入った。

小テストへの嫌悪感と緊張感、そして流羽との距離感…この3つが、頭に入れる事が出来た要素だった。

「A、お互い頑張ろーぜ」

と、流羽は、私に微笑んだ。

…カッコ良い笑顔。

『う、ん…頑張ろ』

そのカッコ良い笑顔に直視出来ず、少し目を逸らして答えた。

小テスト開始__

小テストだから、問題数は少ない。

その分、少し難しいという、何とも言えない物だった。

『(あ、此処って流羽が教えてくれた所…)』

お陰で簡単に解く事が出来た。

「Aー、どうだった?」

『まぁまぁかな。でも、いつもよりかは良いと思う』

中学からの帰り道、部活が互いに休みだった為、一緒に帰っていた。

「良い結果取れると良いね」

『うん。取れると良いね』

そう言って、私は少し顔を上げて笑った。

目が合った。

流羽は少し驚いた顔をして、頬を赤く染めた。

私も何だか恥ずかしくなり、目を逸らす。

「『…』」

気まずいこの雰囲気。

だけど、流羽と一緒に居られて、嬉しい。

「…またね、A」

『うん、またね流羽』

私の家が近付き、玄関前で分かれた。

分かれた後、少しの間、流羽を見ていた。

『(カッコ良いな、後ろ姿…)』

そんな事を考え、私は家に入った。

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