【名前変換オリジナル】Happy Valentine DayⅠ (ページ6)

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それから時間が経ち、1時限目終了後の休憩時間。

「さて…A、教えて行くから、ちゃんと覚えてよ?」

『あー、うん。努力する』

目の前の席が空いている事に気付いた流羽が、席に座った。

そして、此方に席の向きを変える。

「んじゃあ此処。これ分かる?」

『…何となくかな』

「何となくじゃ困るんだよなぁ、ちゃんと覚えないと、色々混ざるよ?」

『…はい』

「これはね、〜〜…」

私は流羽の説明を、しっかりと聞き入れた。

…真剣な表情もカッコ良いなぁ、と思いながら。

「…ねぇ、Aちゃんと流羽君、ちょっと良い?」

そう言って来たのは、このクラスの女子達。

『何の用?どうかした?』

「朝来た時、手を繋いでいたって本当?」

「『…え?』」

私と流羽は顔を見合わせた。

そういえば、そんな事があった気がする。

「その反応、合ってるかな〜?」

『いや、まぁ、あの…』

「本当だよ」

『え?』

流羽は、女子達の揶揄いに乗った。

「俺等、手繋いでたよ?でも、それがどうしたの?」

コイツ、ちょっと馬鹿なんじゃないかな。

何で真実を言ってしまうのだろうか。

言ったら言ったで、テンション爆上げするのが、女子達なのに。

「キャ〜〜!!」

「やっぱり本当だったんだ〜!!」

「ラブラブ〜!!」

ラブラブって…手を繋いだだけで、ラブラブと認定されるのは、何か可笑しい気がする。

同意を求めようと流羽を見た時、彼は…顔を赤くさせていた。

『ちょ、流羽?』

「…あ、ごめん…ちょっと、嬉しくなっちゃってさ…」

ラブラブと言われて、嬉しかったのだろうか。

…流羽は、ちょっと変わってる。

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