【実況者】mikanの創作小説【短編集】 (ページ42)

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光がみえない紫さん【WT】ページ42

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– sm side –

"「見てスマイル。花火綺麗でしょ？」"

"『母さん、花火は綺麗じゃないよ』"

"「どうしてよ。赤に光ったり黄色に光ったり…」"

"『…母さん、"光る"って何…？』"

"「輝いている物の事よ。あの花火だって他とは、違く目立っているじゃない」"

"『…母さん、僕、他との違いが分からないよ…』"

"「貴方もしかして…"光"が見えないの？＿＿」"

そう、俺は光が見えないんだ。

詳しく言うと、"眩しい"とかいう概念が無い。

皆が外で太陽を見て「眩しい」と言っても、俺には周りとの違いに違和感を抱きながら、長い年月が経った＿＿

親が亡くなってから、とある国に行き着いた。

そこは俺を加えた6人が作った国だ。

そこで俺は、ある事に気付いた。

あれは、Nakamuと俺以外が隣国に行っている時、Nakamuの感情が色で分かる様になったんだ。

怒ってたら赤。悲しんでいたら青。

嬉しかったら緑と相手の目の色が表していた。

その日から、あらゆる人の感情が目に見えるようになった。

その度に俺は、心が痛くなった。

あらゆる人の色がぶつかる度、視界がぐわんぐわんする。

その度俺は誰も居ない所で1人、目を瞑った。

だけど残像が残っていて、逃げ場が無くなった。

時間が経つと、やがて消えて目を開けると、いつもの暗い世界が広がっていた。

そんな日が続いた。

ある日の会議＿

この日は、L国との戦争の為、会議を6人でしていた。

でも＿＿

Na「だから！！それだったら裏取りされたら終わるじゃん！！」

shk「でも可能性はこっちの方が高いだろうがっ」

kn「ちょ、2人共落ち着いて…」

作戦会議中に、Nakamuとシャークんの2人が喧嘩をしたんだ。

2人の赤色がぶつかり合い、違う3人の色も交わりぶつかり合い、俺を押し潰した。

sm「っ＿＿」

色に酔う、こうして俺は、気を失った。

– br side –

Na「だから！！それだったら裏取りされたら終わるじゃん！！」

shk「でも可能性はこっちの方が高いだろうがっ」

kn「ちょ、2人共落ち着いて…」

L国との戦争に向けて、作戦会議をしていると、Nakamuとシャークんが喧嘩を始めたのだ。

これだと作戦以前に話が進まないので、僕達が止めに入る。

kr「2人共、いい加減に…」

きりやんがそう言った途端＿＿

ﾄﾞｻｯ＿

きりやんの隣でスマイルが倒れたんだ。

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