【実況者】mikanの創作小説【短編集】 (ページ40)

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どこか悲しんでいるような、怒ってるような声で続けた。

sm「broooockは"俺"に似ている人じゃなくて、"俺"にそうなってほしい、理想の"スマイル"っていう意味で言ってんじゃないの」

確かにスマイルは笑顔じゃないし、明るくもない。

でも"汐留"と"スマイル"は似ている。

br「"スマイル"以上に笑顔が似合う人も"スマイル"っていう名前が似合う人も"スマイル"以外居ないよ。ほら、笑って？」

そう言って、僕は自分の人差し指2本で、スマイルの頬を持ち上げた。

スマイルの頬は、透き通る様に白く、お人形さんみたいだった。

br「それに僕は"汐留"になってほしくて、あんな言葉を言った訳じゃないよ。スマイルはスマイルのままで良いんだよ」

僕の言葉に安心したのか、スマイルの目から涙が出る。

それを僕が拭いてあげる。

汐留に似てた方が良いのかと悪い事を考えていたんだろう。

でも大丈夫。

br「そのままの方が良いよ。"broooock"って何にも考えてなさそうな顔なのに、色々考えてて怖いよね」

いつかのNakamuがそう言っていた。

自分は汐留になれない。なろうともしない。(スマイルは汐留になれない。なろうともしない。)

スマイルと声が重なった気がした。

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