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– 高広side –
1時限目の終了後、携帯に1通のメールが送られて来ていた事に気付いた。
A俺はゾムや!Aが戦って倒れた!
と、送信者はAだが、ゾムからのLINAの様だった。
「(Aが戦って倒れた…?)」
俺は心配になった。
高広今直ぐそっちに行く
それだけ返信し、中学なんて気にせず小学校に向かった。
…が、先生に許可されなかった。
「お願いです!Aが心配なんすよ…!」
「…今日だけですよ。中学の先生には言っておきますからね」
「はい!ありがとう御座いますっ!」
小学校に入り、俺は保健室に寄る事にした。
倒れたなら、保健室に運ばれているだろう。
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ＿
「A!ゾム!」
zm「!高広さん…!」
ゾムはAが寝ているベッドの端に座っていた。
zm「Aは…」
「…大丈夫そうだな。安心した」
zm「え、これ大丈夫なん…?」
「あぁ、大丈夫だ」
俺は神眼を発動させて、Aの安否を確認していた。
…デメリットを知っている為、神眼を解除させる。
zm「…さっきの白銀の目、それで分かったん…?」
「あぁ、そうだ。…白銀の目は“神眼”といって、色々な事が分かる目なんだ」
zm「ええなぁ、それ。…というか、高広さん…そういう類の物扱える様になったんやね」
「そうだな。Aの様に、戦える物ではないけどな」
出来れば戦える物が欲しかった。
殺し屋で扱えたり、Aを守る為に扱いたかったから。
zm「取り敢えず、無事で良かったわぁ…」
“ふぅ”と息を吐くゾム。
…余程心配していたんだろうな。
「ゾム」
zm「ん?どしたん?」
「Aの側に居てくれて、ありがとうな。嬉しいよ。俺が居ない時に側に居てくれて助かる」
俺は素直にゾムにお礼を言った。
zm「高広、さん…っ…そう言ってくれて嬉しいで…っ!」
ゾムは、涙が溢れて来ていた。
「おいおい、泣き止めよ。な?」
zm「うん…ｸﾞｽｯ」
若干泣いてるが、泣き止んだ顔でニコッと笑った。
「…A、ぐっすり寝てんな」
俺はAの頬を、片手で添える。
…でも、起こしちゃいけない。
直ぐに片手を離す。
「んじゃあ、俺は中学に帰るわ」
zm「分かったで。またな、高広さん」
俺はゾムに手を振って、中学に帰った。
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作者名：透 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時：2021年11月3日 1時
