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部屋に戻って数時間後、携帯が鳴った。
『もしもし』
電話に出てみると、お父さんからだった。
「［A。今、仕事が入ったぞ］」
『どんな仕事なの?』
「［今は4月だろう。だから、桜が落ちて来て、大変な事になっている。1人でスタッフが掃除しているんだが…］」
私は口を挟んだ。
『つまり、“人手が足りない”という事?』
「［そういう事だ!…頼めるか?］」
私は直ぐに答えた。
『良いよ!今凄く暇だったし!』
お父さんは返事を聞いて、嬉しそうな声をあげた。
「［そうか!ありがとう!］」
ﾌﾟﾂｯ＿
電話が切れた。
『よし。そんじゃ巫女服に着替えるか!』
着替え終わった後、持ち物の準備をしていた。
『えっと…巫女棒に御札…よし!あるね!』
私は部屋を出て、玄関に向かう。
すると、玄関でお兄ちゃんが靴を履いていた。
『あれ?お兄ちゃんも仕事?』
「あぁ…団長から任務があってな。“も”という事はAもか?」
『うん。掃除の手伝いに行くの』
「そうか。頑張れよ」
微かに笑い、颯爽と走り去って行った。
私も、急いで靴を履き、大島神社へ向かった。
『こんにちはー!』
「おぉ、ありがとう!早速だが、やってもらって良いか?」
『うん!』
私は神社の中にバッグを置き、箒を持って外へ出た。
『こんにちは。手伝いに来たよ!』
「Aちゃん、こんにちは。ありがとうね」
私とスタッフさんは掃除を始めた。
「おーい!Aー!」
暫くした後、お兄ちゃんが走って来た。
「あの人誰?彼氏さん?」
『私の兄だよ!』
「ふぅ…掃除は順調か?」
お兄ちゃんはとんでもなく足が速い為、スタッフさんと会話してる間に着いた。
『うん!今終わったんだ!お兄ちゃんは任務終わった?』
「おう!無傷だったぜ!」
「ふふ、仲良いのね」
『えへへ♪』
照れてしまった。
その時
？「此処って、大島神社よな?」
？「久し振りやなぁ!」
？「あれやろ?Aちゃんの親の…」
？「そうやな」
？「そうっすね」
？「ほら、ゾム。行って来るんや!」
そんな会話が私達3人に聞こえた。
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作者名：透 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時：2021年11月3日 1時
