【オリジナル】百鬼会総長 (ページ18)

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次の日__

『おはよう御座います』

私はマスクを外した状態で、高校の教室に入る。

もう正体がバレてるだろう。

隠す必要等無い。

「おはよう御座います」

「おはよう御座います!」

沙翁と壊妬もそうだ。

百鬼会として、表に出す様にした。

「あ…百鬼さん…その…」

『…瀬戸川、もう良い。別に私は怒って等無い』

「百鬼さん…!」

瀬戸川は涙を溢れさせた。

昨日の事もあってか、良く眠れなかったのだろう。

目の下に隈が出来ている。

『…おい、瀬戸川』

「な、何かしら…?」

『溜め込むな。後、ちゃんと寝ろよ』

私はそれだけ言って、瀬戸川の横を通った。

そして、席に座る。

「百鬼さん、優しいじゃない…何で私はあんな事を…」

瀬戸川の反省の声が聞こえる。

『(私は優しい訳じゃないんだがな…)』

心の中で呟きながら、苦笑いを微かに浮かべる。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ__

「A〜?居る〜?」

兄貴の私を探す声が聞こえた。

朝から何なんだろう…。

『兄貴、どうした?』

「いやぁ実はさ…筆記用具忘れたんだよね〜…』

あはは〜、と頭をポリポリ掻く兄貴。

『…分かった。何忘れたんだ』

「え、優し…いつものAじゃ考えられねぇ…」

『あ?んじゃ貸さねーぞ』

「あ〜、貸してよぉ〜」

そんな会話がクラスに聞こえ、笑い声が上がった。

『ったく…』

「照れてるw」

『うっせ、絞めるぞ』

「さーせん」

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