【オリジナル】百鬼会総長 (ページ9)

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ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ__

私と先生は、教室に戻って来た。

授業が面倒くさくてやりたくなかったが、話していた相手が先生なもんで、無理だった。

『…』

…色んな視線を感じる。

驚きや何故か殺意…何故だか分からない。

「ねぇ百鬼さん。貴方って強いのね!」

瀬戸川が大声で話しかけて来た。

席が遠いからか、立ち上がってこっちを見て来る。

『…ど、どうも…』

偽りの自分で対応する。

臨機応変可能な性格だから、直ぐ対応出来る。

「まぁ、私は…そんな強い貴方が嫌いだけどね!」

『…』

何が言いたいのかサッパリだ。

“嫌い”と言われたが、強くて何が悪い。

「あら!?答えないのぉ!?」

そんな瀬戸川の声に、周りは笑い声を上げる。

ある3人を除いて。

「コラコラ、騒がない」

壊妬の父親__先生が軽く叱った。

「先生、ごめんなさいねぇ。あ、そういえば、先生って独身でしたねぇ」

「何だと!?瀬戸川、後で職員室来い」

「嫌でぇす」

私と先生が居ない間、何があったのだろうか。

瀬戸川がより一層ウザくなっている。

『(独身って…アホかな)』

壊妬の方をチラッと見てみると、握りしめた拳が震えている。

怒りが抑え切れなそうだ。

私は席を立ち、壊妬の方へ行く。

『壊妬、やっても構わない』

小声でそう伝えた。

「…分かりました」

壊妬は立ち上がり、瀬戸川の方に向かった。

「あら、なぁに?」

「…良くも俺の父さんと仲間を傷付けやがって…っ!」

「父さんと仲間?誰かしら?」

「先生と音羽さんを舐めんじゃねぇ!!」

そう言って、痛々しい音が聞こえた。

ｺﾞｷｯ__

「あがっ…」

顔をやるのかと思ったら、勢いが強過ぎて、頭に当たった。

『(ご愁傷様)』

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