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俺は今、高校に向かって着いた所だ。
『おはよう御座います』
「おはよぉ♡/今日もイケメン♡」
「Aさん、ちょっと来て下さい」
『ん?あ、はい』
大学生らしき人に呼ばれ、荷物を置いて着いて行く。
『何の用ですか?屋上まで呼んで』
「なぁ、お前Aっつー名前だろ?」
『そうですが、何か?』
「俺等ねぇ藍那の同級生なんだよな」
と、藍那先輩の同級生を名乗る男達は、そう前置きして話し出した。
「それで藍那がお前の話をしててさ、盛り上がってるんだよ」
「それだけなら良いんだけどさ…他の女子とさ、嬉しそうに喜んでいたりしてたんだよ」
「実は俺等さぁ、ずっと藍那の事が好きでさ、お前を消そうと思っt」
『つまり嫉妬じゃないですかw』
俺は大学生の言葉を遮り、正論をぶつける。
「あ?何言ってんだテメェ」
『絶対そうだろw』
「うるせぇよ!」
突然大学生に腹を殴られる。
『うぐっ…』
意外にも力が強い。
生身の俺では、対応出来なかった。
『(鬼神、発動しなくちゃ…)』
軽くグラつき、鬼神が上手く発動しない。
「お前等やっちまえ!」
皆「OK!」
抵抗出来なかった俺は、その後殴られたり、蹴られたりして、屋上の柵に寄り掛かってしまった。
口から血が出たり、顔や腕、腹に痣が沢山出来てしまった。
満足した様な様子をした男達は、屋上を去って行った。
『はぁ、はぁ…ｹﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｯ…』
久し振りにこんなにくらった。
俺は微かに笑う。
『ははっ…』
俺はそのまま、気絶してしまった。
「……君!」
『(え？)』
突然、誰かの声がした。
「A君!」
『藍那、せん、ぱい…』
「大丈夫!?口から血が!?しかもアザ!?」
ゆっくり目を開ける俺の視界には、藍那先輩の焦った顔が映っていた。
『だいじょ、う、ぶ…です…』
「大丈夫な訳…ないでしょ!?」
『ほん、とうに、大丈夫、です、か、ら」
「とにかく高校側の保健室に行くよ!」
俺はまた、気絶した。
そして、藍那先輩の温もりや優しさにほっと一安心した。
sn「お、起きた。大丈夫?」
「A君…大丈夫…?」
『…大丈夫です』
俺は弱々しく笑った。
sn「因みに今中休み中なんだよ」
「3時限目…参加出来そう?」
藍那先輩は心配そうに、俺の顔を覗き込んだ。
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作者名：透 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時：2021年1月24日 16時
