第2章 #21 ページ35
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「皆さん!お忙しい中、我々主催の“全国最高位神王決定戦”に来て下さり、誠にありがとう御座います。これから、候補の方々に自己紹介をしてもらいます!」
『始まったか…』
司会の声を聞き、俺はそう呟く。
今日は父さん・母さん・空楽が見に来てくれていた。
全国を守る神王になる為には、この大会で勝たなくちゃいけない。
そう決意を固めた時、ある事を気付いた。
『(皆緊張している感じが無い…慣れているのか…?)』
大会に何度も出場していれば、慣れるだろう。
その時、マイクを渡された。
『高2 赤岸 Aです。沢山修行して来たので、此処で本領発揮したいと思います』
と言い、次の人に渡した。
「それでは、観客様方の為にルール説明をします。1.自身が相手を気絶させたら勝ち。2.真の本気は使用してOK。3.降参はあり…といった感じになります。それでは、一回戦目__Avsモブです!」
一回戦目から俺は戦うらしい。
俺はバトルフィールドに向かう。
『こんにちは。よろしくね』
「…よろしく」
睨まれてるな…。
「お先、どうぞ」
笑ったな…何か企んで…?
『それじゃあお言葉に甘えて…』
俺は翼を出し、飛びかかる。
すると、急に姿を消した。
『何処行った…』
「ふふっ、先に行動してくれてありがとう」
『あがっ…クソが、っ』
背後から心臓付近を狙って、魔法をぶち込んで来る。
かなり痛ぇ…。
「あら…痛みに耐えているんですか?もっと痛くならない内に、降参したら?」
『仕方ないな…もう使うか』
空へ飛んで行き、相手が来るのを待つ。
「上空ですか?私そっちも得意ですよ」
俺と同じように空に飛んで来る。
『引っかかったw』
狂気を発動させ、行動を封じ込める。
「何、これ…赤くなって来てる…」
『狂気【レッド・アイ】』
その瞬間、自身の目を狂気眼に変え相手の目の前を赤で埋め尽くした。
能力の気配が消え、レッド・アイを解除すると、相手が空から地上に真っ逆さまで落ちて来る。
「おお!狂気で相手を気絶させたー!一回戦目は、Aの勝利!」
『よっしゃ!さてと、回復しよっと』
それから時は進み、決勝戦＿
「さぁいよいよ決勝戦です!Avs風河です!」
『まさか風河と戦うなんてな…』
「俺さ、警察署で改心したんだ。此処で会えるなんて嬉しいよ」
『俺も!』
此処で会うなんて思ってなかった。
『それじゃあ行くか!』
「おう!どんと来いよ!遠慮は要らねぇからさ!」
俺等は互いを殺すつもりで飛びかかった。
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作者名：透 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時：2021年1月24日 16時
