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『はぁ、はぁ…神王雷撃・零!』
サンダー「まだまだだぞ!その位でバテるな!」
『はっ、はい!神王風撃・零…!』
俺は今サンダーさんに修行を手伝ってもらっている。
見かけによらず、厳しい…。
サンダー「ゲリラ豪雨と竜巻の混合」
『っ、ほっ、…うぐっ…!』
自分の身体全体から血が流れる。
臓物まで届きそうな深い攻撃に苦戦する。
『俺は…絶対に、諦め、ない…っ』
サンダー「そうだ。それでこそ、神王候補だ!」
『はぁ〜!!神王全撃・零!』
サンダー「雷神全撃・零!」
バーンと激しくぶつかり合う。
俺は吹っ飛ばされ、木にぶつかり気絶した。
『ん…?』
サンダー「起きてくれた…大丈夫か…?」
『あれ?サンダーさん…?』
サンダー「やり過ぎてすまない。つい、本気になってしまって…」
周りを見渡すと、自分の部屋だった。
サンダーさんは、ずっと俺の手を握って、涙を流していた。
『泣かないで下さい、サンダーさん』
俺は弱々しく微笑む。
サンダー「実は雷神全撃・零って、人を殺めてしまう禁忌技なんだ。“Aに出してはいけない”って分かってたんだけど…」
『そうなんですか。でも、俺の成長の為なら、使って良いんですよ?俺、不老不死持ってますし!』
サンダー「でも、見た感じ不老は使ってない?」
『はい、使ってませんよ。だって、高2ですしw』
サンダー「!…そうだな…」
するとサンダーさんは、また笑顔で涙を流した。
『嬉し涙ですか?』
サンダー「うん…本当に安心した。そういえば、今日の修行は終わりだよ。お疲れ様」
『ありがとう御座いました』
あれから俺は、司令官さんや神龍さん、勿論サンダーさんと一緒に、大会の前日まで修行を続けた。
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作者名：透 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時：2021年1月24日 16時
