〈ver.旧〉【d!】ある双子の物語Ⅰ (ページ28)

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ni「それじゃあリレーの練習するぞー。1年と2年と3年に分かれて、アンカーが司会をやってくれ」

『よし、じゃあこっちだ』

『おーし、集まったか?』

「おっけーだよ!」

空楽がOKを出してくれた。

俺は指示を始める。

『リレーの練習の順番に並んでくれ』

選手以外は練習のみ、本番は選手のみが出場…だったよな。

数十秒後＿

『おし、それじゃあ端から端まで走って行って。壁にタッチしたら次の人に、バトンを渡してくれ…スタート』

数分後＿

『(やっと来た…まぁ、そうだよな。色々アドバイスしたしな)』

そう考えながら、端から端まで走り終える。

『おーし!皆お疲れさん!』

ni「それじゃあ、選手だけでやるぞ～!他の皆は壁に寄って、応援してくれ」

『は～、マジかよ～…』

兄さん先生の言葉に、俺は呟いた。

zm「絶対に勝つからな!」

shp「望む所っす!」

『うおー、バチバチしてんな…w』

実はゾム先輩とショッピはアンカーなのだ。

ni「それじゃあ、スタート!」

『始まったし…』

兄さん先生が笛を鳴らす。

zm「おっ!始まった!」

shp「良いぞ!1年1位やぞ!」

『2年ビリか…』

すると、壁の方から応援が聞こえた。

「ゾム～絶対勝てよ～!」

rb「お前ならイケるぞー!」

ci「ショッピ頑張れよー!」

「Aならイケるよー!」

等と、体育館いっぱいに響かせていた。

ついにアンカーの番が来た。

『アンカーは2周とかキツい…!』

zm「ははは!俺に追いつけるかな!」

shp「ふっ…A先輩…俺に、追いつけますか…?」

『はぁ、はぁ…まぁ、わざと残していた体力、今使うか』

すると、少し離れていた2人を高速で追い抜かした。

『よっしゃー!1位だー!』

zm「嘘やろ…泳がされてたんか…」

shp「はぁ、A先輩に勝ったと思ったんのに…」

因みにゾム先輩が2位、ショッピが3位。

『わ～い!やったやった!数秒前まで煽っていた奴に抜かされた気分は?』

俺は悪魔のような表情で煽る。

zm「この野郎…!」

shp「ﾁｯ…」

ni「高2が1位、高3が2位、高1が3位。こんな結果になったね。本番はどうなるか楽しみだね。休憩どうぞ～」

俺がお茶を飲んでいると

？「君が赤岸 Aかな?」

と、声をかけられた。

『そうですけど…』

gr「私はグルッペン・フューラー。生徒会会長だ」

何で生徒会会長が俺に…?

『生徒会会長が何の用で…?』

gr「Aと仲の良い、トントン達は生徒会メンバーだ」

『そうなんですね』

gr「それでだ。実はな…」

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