〈ver.旧〉【d!】ある双子の物語Ⅰ (ページ25)

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数十分後＿

「『行って来ます…/行って来まーす!』」

「…本当に大丈夫?無理しないでね?」

肩を並べて歩きながら、空楽が心配してくれている。

『うん、分かったよ』

空楽に微かに微笑む。

『(無理なんかしない。お爺ちゃんに悪いけど、鬼神王じゃなくて全国最高位神王を目指して、修行を頑張るよ)』

「お前なら出来る。頑張ってくれ」

『!?』

俺は驚いた。

亡くなった筈のお爺ちゃんの声が聞こえたからだ。

『(…そうだよね。頑張るよ)』

「おう!天国からお前の成長を見届けるからな!」

俺は気を取り直して、学校へ向かった。

「あ、そうだそうだ。Aの鞄にある物が入ってるからな。誰も居ない時に見てくれ」

『(分かった…?)』

どういう事だろうか…。

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