〈ver.旧〉【d!】ある双子の物語Ⅰ (ページ12)

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『はぁ…』

あまりのショックにため息を吐く。

『(勉強のやる気が出ない)』

ni「Aー。此処を解いてくれ」

『(あぁ…どうしよう…)』

ni「おい!A!」

悩んでいる時に、兄さん先生の怒号が耳に入った。

『すみません…』

黒板に答えを記入する。

ni「…正解だ」

兄さん先生が褒めてくれても、俺は反応を示せなかった。

授業が終わり、帰る準備をしていた。

「A君!」

『え?』

「心配させてごめん!」

急に藍那先輩が走って来たと思ったら、抱き着いて来た。

…大学側から走って来たのか。

『…離れて』

「…ごめん」

恐らく、何があったのか分からないクラスメイト達は、混乱してるだろう。

「A君…」

『っ…!』

藍那先輩が俺の名前を呼んだ時、何故か悲しくなって、教室を飛び出した。

俺を呼ぶ声等気にせずに。

『はぁ、はぁ』

俺は気付いたら屋上に来ていた。

『(此処に来れば誰も来ない)』

？「すみません」

そう思った矢先、誰かに話しかけられた。

俺は振り返る。

gu「私、グレイド・カトレアと申します。Aさんですよね?」

『そうですけど…何か用ですか?』

gu「実は私は、Aさん＿貴方様の専属神なんですよ」

『え?そうなのか…?』

グレイドさんの言葉で、新事実が発覚した。

gu「はい。ご主人は次期鬼神王なんですよ。なので、鬼神様から“専属神になりなさい”と言われまして」

『そうなんだ。それじゃあ…』

俺はグレイドに近付き、唇を重ねる。

gu「な、何を…!」

『んー、主と専属神の契約だよ』

照れているグレイドに、ニヤリと笑う。

gu「ちょっと恥ずかしいですが…ご主人、よろしくお願いします」

『あぁ、よろしくな』

グレイドという可愛らしい女の子が専属神になった。

数分後＿

『所でグレイド』

gu「はい、何でしょうか?」

『家に帰っても良いかな?』

ずっと屋上に居ても暇だ。

gu「あ、そうでしたね」

『それじゃあ、教室に戻るよ』

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