【名前変換オリジナル】儚い恋を夏休みに (ページ7)

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俺はある夢を見た。

叶恵が、亡くなってしまった夢。

それも3ヶ月後の話。

余命宣告で亡くなってしまった。

『叶恵…死なな、いで…』

俺は急に身体を揺さぶられ、目が覚めた。

『ん、ん…?』

「A!」

『かあ、さん…?どうしたの…?』

時計は1時を指している。

母さんは仕事から帰って来たみたいだ。

「“どうしたの?”じゃないわよ…帰って来たからAの様子を見に来たの。そしたら泣いてるから…」

『ない、てた…?』

確かに顔が濡れている。

「後、“叶恵…死なな、いで…”って…」

『あっ…』

俺は顔を拭きながら、黙ってしまった。

「叶恵ちゃんと仲良かったよね?何かあったの…?」

『…』

「…辛いなら私に話してみなさい。1人で抱え込んでてても、もっと辛いだけよ」

『…分かった』

母さんは俺のベッドに座る。

『…叶恵、余命3ヶ月って宣告されたんだ…だから、夏休みに何処か2人で出掛けるんだ。だけど…』

「夢で亡くなってしまった夢を見たの?」

『…』

俺はコクッと頷いた。

母さんは俺の頭を撫でて

「悔いの無い様な夏休みにするのよ」

と、優しく言ってくれた。

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