【オリジナル】ハッカー兼情報屋 (ページ9)

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帰ってる途中__

『…波瑠』

「ん?どした?」

俺は波瑠を呼び止めた。

『実はな、俺…短期契約を結ぶ事になったんだ』

「短期契約?」

『あぁ。短期契約は、殺し屋と既に契約してる者のみあるんだ。殺し屋側から短期契約をお願いされたら、情報屋側は強制的に契約を結ばなくてはならない』

「強制的に…」

『情報屋側は短期契約をお願いされたら、今の契約者と一旦解除しなければならない』

波瑠がちゃんと理解出来る様に説明して行く。

「短期契約は期間どの位だ?」

『短くて1週間。長くて2週間だな。契約系は全て、殺し屋側がやるから、契約期間を変えられるのは殺し屋側なんだよな』

「…もしかしたら、1ヶ月とかも?」

『あり得る』

「…アランって、ハッカーとか情報屋の中で、評判良い方か…?」

『あぁ。何故かは良く分からねぇけどな』

評判の更新は1ヶ月の1日目。

その度に、1位を取っている。

「まぁだよなぁ…アランが評判良いの分かるぞ。でも…」

『…寂しいって?』

波瑠は寂しそうな顔で、頷く。

『んなもん大丈夫だろ。俺等中学同じだぞ?しかもクラス一緒で隣じゃんか』

「仕事中もアランと居たいんだよ…」

『そう思うんだったら、今だけでも本名で呼べよ。Aって』

俺は波瑠の頭を撫でる。

「へへ、そうだなA」

波瑠は嬉しそうな顔で俺を抱きしめる。

「…じゃあさ、契約切る前に…」

波瑠の顔が、俺の首に蹲る。

ｶﾞﾌﾞｯ__

『い"っ…!』

「ごめん、俺の印な」

『…ったくお前はなぁ…』

「あははw」

『あ、言い忘れてた。短期契約は、明日だ』

「じゃあ明日短期契約を結ぶギリギリまで、契約結んでいようぜ?」

『分かった。それじゃあ帰るか。呼び止めてすまんな』

「良いの良いの、教えてくれてサンキューな」

俺等はまた歩き始めた。そして、家に帰った。

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