【オリジナル】ハッカー兼情報屋 (ページ4)

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『…で、今日行く?』

俺はパソコンを閉じて、波瑠に尋ねる。

「いや、今日は止めておこうかな。明日行くよ」

『へぇ…珍しい。いつも今日行くって言って、返り血浴びて来るじゃん』

「何か俺が頭可笑しい奴みたいに扱いすんの止めて?」

『実際頭可笑しいじゃんか。何言ってんだ』

「はぇ〜ひっどw」

俺等は公園を出て、家に帰る事にした。

『じゃあな』

「あぁ、またな〜!」

次の日__

『おはよー御座います』

「あ、心おはよ!」

『朝から元気だなお前』

「だって心に毎日会えるんだもん」

『毎日じゃねぇだろ馬鹿』

俺は席に座った。

「青崎さんと波瑠君って付き合ってるのかな?」

「お似合いだよね〜」

そんな女子の会話が、俺等には聞こえていた。

「心、俺等付き合う?」

『絶対無い。てか、俺何度も断ってるだろ』

「でも俺は諦めねぇから。心が振り向いてくれるまでな」

『…何カッコ付けてんだよw』

「良いだろ別に!」

その時、俺等の前にある女子が来た。

「ねぇ青崎さん、波瑠君」

この女子って確か…お嬢様みたいな人だった気がする。

『何』

「青崎さんって、男子になりたいの?」

『…は?』

ド直球だなコイツ。

『違ぇけど』

「じゃあ何で俺とか男っぽい口調なの?後波瑠君は、何でこんな青崎さんに構うの?」

『別に俺の勝手だ。勝手にお前の偏見を俺に押し付けんな』

「俺も同感。“こんな青崎さん”って言うなよ。俺はお前よりも、心の事を良く分かってんだよ」

「…っ」

俺等にマジレスされた自己中お嬢様は、悔しそうな顔で席に戻って行った。

「あぁ、そうだ…言っておくわね」

少し震えた声で自己中お嬢様はこっちを見た。

「あんた達なんか、私のお父さんが捻り潰してやるんだから…っ!」

『…へぇ、そうかよ。頑張れ』

「は、は…?何言ってんのよ…」

『あれ、俺質問タイムん時答えなかったか?“パソコンが得意”って』

ギリ、ハッカーの事を言わずに喋る。

『俺とお前の父親、どっちが行動早いんだろうな?』

「っ!?」

自己中お嬢様は怯えた表情で、机に顔を伏せた。

因みに俺は“事情があって”と伝えて、ハッカー兼情報屋用のパソコンを持って来ている。

『今やろうと思えば出来るんだよな』

「心、収まれ」

波瑠に突っ込まれ、俺は引き下がった。

その時、放送がかかった。

「［青崎心さん、青崎心さん。グラウンドに来て下さい］」

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