【オリジナル】嘘だらけの殺し屋家族 (ページ2)

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プロローグページ2

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「おはよ、A」

声と共に姉さんが入って来た。

『おはよ～、やっぱ早いね』

姉さんはかなりの頻度で、早い時間帯に起きては部屋に入って来る。

「…って…あんた、着替え中じゃないの」

『だって俺、起きんの遅いし』

「割れてる腹筋、地味に腹立つわ…」

『何処見てんのw』

「う、うっさいわね!取り敢えず、起こしてあげたんだから感謝しなさいよ!」

少し顔を赤らめて、部屋を出て行った。

まぁ、腹筋…割れてるっちゃ割れてるか。

『(俗に言う、シックスパックってやつだよね)』

そう思いながら、制服に着替える。

『おはよー母さん』

「おはようA。急ぎなさいよ」

『はーい』

母さんに急かされて、ご飯を食べ始める。

どうやら父さんは、もう仕事に行ってるみたいだ。

『ご馳走様ー』

「A、早く行くわよ」

『分かってるって』

次は姉さんに急かされて、準備万端にする。

「『行って来まーす』」

「行ってらっしゃ～い」

家を出ると、姉さんの友達が待っていた。

『おはよう御座います、紗夜(さや)先輩・穂望(ほの)先輩』

「おはよA君♡」

「羽衣もおはよ」

「“も”って何よ。おまけかしら⁇」

まぁ、いつもの感じで、高校に向かう。

「ホント、A君みたいな弟欲しいわ」

「ね～」

『マジですか?』

「え、ちょっとA。あんた…ならないでよ?」

『なる訳無いじゃんw』

「流石クラス1のブラコンw」

「揶揄うのはよしてよ」

何で俺みたいな弟が欲しいんだろう。

“裏の顔を知らないから”か。

「それじゃあね、A君!」

「中休み、またおいでよ」

『はい、お邪魔させて頂きます』

「あんた等マジでAを取らないでよ」

「はいはーいw」

完全に姉さん揶揄われてるな…w

『おはよー』

「イケメン様のお通りだぞ～」

『おい、止めろw イケメンじゃないからw』

「これ見てイケメンじゃないって、俺等底辺じゃね?」

「そうだなw」

俺がイケメン…んな訳あるか。

「イケメンだろ」

『心読むな』

悟り妖怪かよ。

「違う」

『だから心読むな…w』

俺は埒が開かないと思い、席に座った。

教科書やら授業に必要な物を机の上に並べる。

「［殺戮皇子、依頼が来た。椿皇女と協力して、高校に紛れた不審者等を始末せよ］」

右の耳に着けているインカムのイヤホンで、父さんから依頼が来た。

『(高校に紛れた不審者か…等って事は、大人数かも…)』

俺は携帯を取り出し、姉さんに中休み実行する様連絡した。

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