【オリジナル】ある神様が、十個の力を取り戻すまで (ページ38)

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俺は千都を避難させ、レアートと戦う事を決意した。

“レアート・カフカを殺す”…その事しか、頭に無かった。

…恐らく、死神とレアートは…

「崇拝【アルカット・セイバー】」

レアートが唱えた時、戦った事のある能力を感じた。

『爆発【レアート・カフk』

「遮断【爆発】」

『やっぱり…!』

レアートは続けて技を繰り出す。

「呪術【怨霊狂獣】」

そう言った瞬間、手足を何者かに背後から拘束された。

『ｶﾞﾊｯ!』

身動きが出来ない状態で、巨大な爪の様な物で、腹を貫通させられた。

「キャーー!!」

周りの人達が騒ぎ始めた。

「うるさいなぁ…強奪【声】」

レアートが声を奪った事で、静かになった。

『はぁ、うぐっ…』

だけど唯一、俺だけはくらっていなかった。

「お前の最期位、声を出させてあげようと思ってさ」

腹を貫通させられ、手足の自由が奪われ、何も出来なかった。

『ｺﾞﾌｯ…』

「吐血してる…♪腹からも血が溢れて来て…ホント、滑稽だなw」

その時、自由が戻って来た。

俺は地面に倒れ込む。

『はぁ、はぁ、ｺﾞﾌｯ…』

「レアート君、少しやり過ぎじゃないかな?」

また聞いた事のある声がした。

「アルカット様!申し訳御座いませんでした!」

「…用済み」

「ああぁ"ぁ"ぁ"!!」

雄叫びを上げながら、死んで行くレアートを見た。

死んで行く様が、気持ち悪い。

用済みを言った瞬間、レアートから身体のパーツが剥がれて行く様な、奪われて行く様な死に様だった。

『うげぇ…』

足音が近付いて来る。

『誰だ…お前…』

「一度会ったでしょ?前に。いや、何度も」

俺の近くにしゃがみ込む。

「それじゃあ今日の事は、忘れてもらおうかな」

俺の頭の上に手を乗せる。

「洗脳【ある一定の所まで記憶消去】」

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