【オリジナル】ある神様が、十個の力を取り戻すまで (ページ37)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:5,840 hit

#36 ページ37

・

あの時の、俺を嵌めた支配神が居た。

俺は怒りがどんどん上がって来て、今直ぐ此処でコイツを殺したかった。

だけど此処は街の中心地。

下手すりゃ巻き込む。

「悪いけど、千都は殺させてもらうよ。お前の幸せを奪うのが、俺の使命だから」

確かコイツの名前は、レアート・カフカ。

レアートが指パッチンした時、拘束された千都が空に現れた。

『千都っ!』

「アハハ、じゃあね」

『爆発【レアート・カフカ】!』

俺はレアートの攻撃よりも早く行動出来た。

千都が空から降って来る。

【浮遊支配】で飛んで、千都をキャッチした。

『大丈夫か、千都!』

千都の高速を【格闘支配】で壊して行く。

「A…」

恐怖に怯えた様な顔をした千都。

微かに震えていた。

『大丈夫だ。俺が居るから』

俺は千都を抱きしめて、地上に着地する。

『…はぁ…本当に何が目的なんだよ』

「あの死神も言ってたけど、言う訳無いじゃん?俺等そんな口軽い訳じゃねぇんだよ」

『…は?俺等って、お前と死神って仲間だったの?』

「正確には違うかな」

それじゃあ何なんだ…。

「それじゃあ、殺し合おうか」

レアートの目が赤く光った。

・