【オリジナル】ある神様が、十個の力を取り戻すまで (ページ22)

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『ん〜…はぁ、何か疲れた』

「同感…」

俺は千都と一緒に、家に帰って来た。

『結局、沙月居なかったな…』

「あぁ、そうだな…」

“アジトに誘拐されたんじゃないか”って、俺等は考えていた。

だが現実はそう甘くない。

「何かモヤモヤして気持ち悪い。Aん家、ゲーム無い?」

『18歳の家に、ゲームあると思う?』

「無いの!?」

『無いよ』

「マジかぁ…よし、分かった。家から持って来る」

『は!?…って聞こえてないか』

千都はダッシュで家に向かった。

『…荒川沙月、お前は何処に居るんだ?』

静かになった家の中で、そう呟いても反応は無い。

『(当然、か)』

「帰ったぞ〜!」

『早っ!』

千都の手には、コントローラーやソフト等抱えられていた。

『そういえば、千都ん家って誰も居ないのか?』

「…居ないよ。沙月を探しに、家を出て行った。だから家はもぬけの殻だ」

こっちを見ずに冷たく答え、ゲームの準備をする。

そんな千都に鳥肌が立った。

「何突っ立ってんだ?早くやろうぜ!」

何事も無かったかの様に某ブラザーズを開いて、コントローラーを渡す。

『あ、あぁ…』

俺は千都の隣に座り、遊ぶ事にした。

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