【オリジナル】ある神様が、十個の力を取り戻すまで (ページ12)

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#11 ページ12

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俺は朝早くから出掛けていた。

勿論、残りの力を回収する為。

その時、自分の通っていた高校の前を通った。

『…』

俺は色々理由があって、中々友達が出来なかった。

だから楽しくなくて、退学した。

親の許可を無しに、勝手に退学した。

「あ、あれって才原じゃね?」

「ホントだ!」

「おーい!才原ー!」

元クラスメイトから苗字を呼ばれたが、無視して歩き続ける。

「才原 A君」

初めて聞く声に振り返る。

「こんにちは」

『…誰』

「僕は–––––だよ」

『は?何て?』

コイツはニコニコ笑った。

俺はコイツの胸ぐらを掴み、顔面を殴ろうとした。

「呪術【冷酷怨霊】」

『っ!』

冷酷怨霊が地面から這い出て、足を掴もうとした為、俺は少し高めにジャンプして掴まれずに済んだ。

今感じ取った所、コイツの能力…【遮断】【呪術】の2つだ。

でもまだ、何かある。

『浮遊【宇宙】』

「遮断【浮遊】」

『遮断された…!』

恐らく、何を言っても相手が何を出すと分かれば、無限に遮断が可能だろう。

「ねぇ、僕は…

君の求めている物の持ち主だよ」

そう言って、姿を消した。

『俺の、求めている物…』

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