【d!】家出した幼い少女の心は (ページ19)

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19話ページ19

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『ん〜…気持ちいい…』

綺麗に解れて、洗いやすくなった。

抜けた髪の量はヤバいけど、もう抜けなくなった。

『(…ちょっと申し訳ないけど…)』

シャワーで抜けた髪やシャンプーを落としていく。

全て落とし終わったあと、目の前にある鏡で自身を見てみる。

ストレートで髪が揃っており、少しだけ…彼らに近付いたような気がした。

『次はリンス、っと…』

手にリンスを乗せ、髪を整えていく。

櫛があった為、それを使って髪をとかす。

そしてシャワーでリンスを流す。

『あ〜…お風呂ってこんなに落ち着くんだ…』

お風呂なんて、今まで真面に入れてなかったし、「早く出ろ」と急かされていた。

『…次はー…ボディーソープかな』

手にボディーソープを乗せ、身体を洗っていく。

泡がもこもこしていて、心地いい。

…しかも、髪も身体も良い匂いしてきた。

『(多分良いやつ使ってるんだろうなぁ…)』

大人数でこんなに大きな館に住んでいるなら、恐らくお金持ち。

お金に余裕がある為、いいやつを使っている…そんな気がする。

私は洗い終わったあと、シャワーで泡を全て流した。

ポチャン…そう音を立てて、湯船に浸かる。

湯気が出ている程温かくて、凄くリラックス出来る。

『(…でも、他の皆さんが入れなくなっちゃうから…)』

私は数分間湯船に浸かって、湯船から上がった。

タオルで身体を拭いて、ある程度拭けたら新しい服に着替える。

『…似合ってる…のかな？』

私はお風呂場を出て、皆の元へ向かった。

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