【d!】家出した幼い少女の心は (ページ12)

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12話ページ12

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五人「……」

『あの、皆さん…？』

グルッペンさん達は固まった。

前にグルッペンさんが見せた、あの怖い顔で。

『怒らせちゃい、ましたか…？』

gr「あぁ怒っている。…Aの両親に対してな」

グルッペンさんがそう言うと、トントンさん達は頷いた。

私に怒っているのではなく、私の両親に対して怒っていた。

tn「同じ服は何度も着させん。可哀想過ぎるし、酷いと思うわ」

rb「まずはショッピに聞いてみるで」

と、ショッピさんがまだいるであろうベランダに向かって、ロボロさんは歩いていった。

それに着いて行くグルッペンさん達。

『えっ、え…』

私はどうしたらいいのか分からず、その場に留まった。

？「…ん？そこでどしたん？」

？「グルッペン達に置いてかれたん？」

と、突然背後から男性の声が二つして、バッと振り返る。

そこには、金髪で水色の瞳の男性と、茶髪で黄色の瞳の男性が立っていた。

『だっ、誰…ですか…？』

kn「俺はコネシマやで！よろしくなっ！」

sha「俺はシャオロンや。よろしくな」

『私は、Aです…よ、よろしくお願い、します…！』

コネシマさんとシャオロンさんはニコッと笑った。

それを見た私は、ニコッと笑い返した。

途端に赤くなる二人の顔。

『(同類……)』

グルッペンさん達と「同志」ってやつなのだろう。

kn「ん"ん"…で…置いてかれたん？」

『あっ、はい…そう、なんです…』

sha「んじゃ〜…帰ってくるまで待ってようや、一緒に」

『は、はい…！！』

またしても顔を赤く染める二人。

私は頭ではてなを浮かべながら、ホールのソファーに私が真ん中になるようにして、一緒に座った。

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