【名前変換オリジナル】病んでる女子高生はコイに落ちる (ページ4)

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ずっと、授業終わりまで続いた。

今日一回も授業を受けていない。

気付いたら辺りは夕方で、誰もクラスに居なかった。

『もう…嫌だよ…』

そう一人呟く。

家に帰ったって、誰も話しかけてくれない。

いっその事、家出したい位。

「…居た!」

後ろから声がして、振り返る。

『今日会った…イケメン君…』

「イ、イケメン…?とにかく、大丈夫か?」

困惑しながらもハンカチを渡される。

私、泣いてたんだ。

「何があったんだ?アザだらけだし…」

『君には関係無いよ…私が耐える…だけだし…』

徐々に私は声が小さくなる。

でも、目はイケメン君をずっと捉えていた。

やっぱり見惚れている私が居る。

「…耐えられないんじゃない?」

『え…?』

「今日、屋上から飛び降りようとしたのに、耐える?絶対に…無理に決まってる」

全て、私の言葉を、否定した、否定された。

元々、精神がズタボロにされたのに…。

もっとズタボロにされた。

『…だよね…私には、もう、無理だよね』

ハンカチを返し、教室を出て行く。

「あっ!待ってくれ!」

追いかけてくる足音が聞こえる。

でも私は足が遅い。

前は、虐められる前は、めっちゃ早かった。

ギャルやヤンキー達に足を傷付けられ、ビリを毎回取るようになった。

「!捕まえた…」

後ろから抱きしめられる。

「さっきの、俺は君を否定したかった訳じゃない。絶対に君を死なせない。こんなに可愛いのに…勿体ないよ…」

必死に私を止めようとしているのが伝わる。

「君、名前を教えてくれる?」

『…2-1 白金 A』

「俺は昨日転入してきた1-3 雨宮ひなた。よろしく、先輩」

温かい声が聞こえる。

私は、嬉しかった。

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