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今日、休みだな。
暇過ぎる。
昨日の事が気になって仕方がない。
何を言おうとしたんだろうか。
親は出掛けているのかな?
いつも何も言わずに勝手に行くから、分からないや。
『外にでも行こうかな』
私は少し動きやすい格好に着替え、外に出掛けた。
『こんな時に誰かに会ったりして…』
公園の中に入り、ベンチに座る。
「『あ』」
目の前の道をひなた君が通った。
「隣…座ります…」
『うん…』
昨日の事があってか、少し気まずい。
『昨日、話終わってなかったのに、帰っちゃってごめんね』
「いえ、此方こそ何かすみません…」
『…あの時、何言おうとしたの?』
すると、ひなた君は顔を赤らめ、目を逸らす。
「いや、忘れてほしいです…」
『忘れられないよ。気になって仕方ないよ!』
ひなた君に少し前のめりになる。
私は彼に好意を持ってる事を思い出し、身体が熱くなる。
「先輩顔赤いっすよ」
『そっちだって…!』
少し沈黙が続いた。
「A先輩。俺、言いたい事があります」
『何?』
「俺、初めて先輩を見た時、一目惚れしたんです」
『…え?』
私はびっくりしてひなた君を見つめる。
「先輩が虐められてるって聞いて、先輩を支えられる存在になりたいって…だから、先輩」
ひなた君はベンチに置いてる私の手の上に、彼の手を乗せて来る。
「好きです、先輩。付き合って下さい」
真剣な眼差しで私を見つめて来る。
『嬉しい…私もひなた君が好き。よろしくお願いします』
私はニコッと笑う。
「それじゃあ先輩…」
ひなた君は顔を近付けて来る。
「キス…しましょ?」
『う、うん』
目が離せない。
その時、もっと顔が近くなる。
私は目を閉じる。
彼の唇が私の唇に重なった。
恐る恐る目を開けると、顔を赤らめたひなた君と目があった。
少しの間重ねた後、ゆっくり離れる。
『私さ、ひなた君が居てくれて、死のうと思わなくなったよ。ありがとう、愛してる』
「好きを超えましたねw でも、そう言ってくれて嬉しいです。俺も愛してる」
お互い両想いで良かった。
彼となら幸せになれそう。
ギャルやヤンキー達は、今は気にしない存在。
虐めを止めさせてもらわないと…。
いつか自身の気持ちを伝える。
彼が私を支えてくれているから__
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作者名：透 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時：2021年4月30日 23時
