【オリジナル】マフィア (ページ17)

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「入院させるのが早かったので、命に別状はありません」

「はぁ、良かったわ…」

「しかし…こんな怪我させた奴って、どんな人達なんだろうな」

そんな時、俺は目を覚ました。

「A!怪我は大丈夫かしら…?」

『母さん…うん、大丈夫っぽい』

「なぁA。こんな風にさせたのは、一体誰なんだ?」

父さんに聞かれ、言葉が詰まる。

絶対に言ってはいけないからだ。

「…まぁ、言えないなら良いんだ。無理矢理聞くなんて、したくないしさ」

「そうね。私も気になる所だけど…無理して答えなくて良いわ」

なんて優しいんだ。

『分かったよ。父さん、母さん。その…言えなくて、ごめん』

そう言うと、父さんは俺の頭をポンポンとして、病室を出て行った。

どうやら仕事の途中で来たらしい。

「ねぇA。実は、Aを入院させようと真っ先に動いてくれた男性が居てね…その方にお礼が言いたいのだけれど…」

恐らく、笹木の事だろう。

『俺から言っとくよ。アイツ、仲間だし』

「仲間?」

『ううん、何でもない』

隠すの大変だな。

「それじゃあゆっくり休んでなさい。何かあったら連絡して頂戴ね」

母さんは病室を出て行った。

『…秦薇・芽玖明・笹木…居たんだな』

俺が目を覚ましてからずっと気付いていた。

丁度、父さんと母さんから見えない位置に潜んでいた。

「やはり気付かれましたか」

『当たり前だろ?…笹木。話を聞いていたなら分かってると思うが、母さんが感謝していたぞ』

「はい…でも、会長を助けるのは、当然の事なので!」

ドヤ顔で胸を張って言う。

『ありがとうな。俺からも感謝している。あぁ後、今ちょっと眠気が凄いんだ…計画、どうなったか。起きたら聞かせてもらうぞ』

「「はっ」」

3人も病室から出て行った。

俺は暫くの間、寝る事にした。

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