【オリジナル】マフィア (ページ16)

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#13 ページ16

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『はぁ、はぁ…ｹﾞﾎｯ』

もう力が残っていない。

あれから戦っていたが、コイツ等の戦闘経験が豊富で、完全にパターンを読まれた。

『(勝ち目あんのかよ…これ…)』

俺は血だらけで、体力があまり無い。

「どうしたんだ?会長さんよぉ」

「最初の余裕は何処に行ったんだろうなぁ」

『ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ…』

その時

『ｺﾞﾌｯ』

吐血した。

血の量が半端じゃない。

『(ヤバいかも…)』

だからといって、引き下がる訳にはいかない。

大勢居る人質の命の方が優先的だ。

俺は…人質を解放出来れば…

『それで良いんだ…』

その時、組長が鉄バッドを振り上げた。

「じゃーな」

俺は、身体が何か変わった感覚がした。

『でも…まだ、死ぬには早いよな』

振り下ろしたバッドを掴み、取り上げた。

そのバッドで一網打尽する事に成功した。

人質の方を見ると、解放されている人等が居た。

『(多分…笹木組の者達だろうな…)』

かなり脳の回転が早い笹木組だからこそ、自分達で解放出来たのだろう。

「会長!大丈夫ですか!」

笹木が倒れた俺に駆け寄る。

『俺の事は良いから…皆を、解放してくれ…』

「会長…会長が死ぬなんて、嫌ですよ…俺等笹木組の…恩人(・・)なんですから…!」

そんな事もあったな。

「今だけは、会長の命令を聞けません!絶対に死なせませんから!」

『はは…ありがとう…』

そこで俺の意識は途切れた。

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