【オリジナル】マフィア (ページ14)

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#11 ページ14

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「会長」

芽玖明が会長室に入って来た。

「見つけました」

『ご苦労』

貰った資料を見て、会社に連絡する。

とは言っても、表会社が裏会社の言う事を聞いてくれかどうか不明だ。

でもやってみなきゃ分からない。

『もしもし』

「［…もしもし。誰でしょうか…?］」

少し警戒されているのかもしれない。

まぁ非通知電話だからだろう。

『そちらの会社の高崎静流(しずる)に電話がしたい』

「［あの…貴方誰でしょうか?分からない限り、代われないのですが］」

『…裏会社”Mafia“の会長だ。早く代わってほしい』

「［う、裏会社…それにMafiaって…トップの裏会社じゃないですか…了解です］」

自己紹介で俺が誰だか分かったのか、直ぐに代わった。

「［電話代わりました。高崎静流です］」

『…お前の子供の高崎涼夜について話がある』

「［っ!?］」

『俺が”会長“と学校で噂を流した。正直迷惑でしか無い』

俺の言葉で静流は焦り出した。

「［本当に申し訳ありません!］」

『そう言われてもな…お前の言う事なんざ聞く訳ねぇだろうが。悪いが、お前の会社を破産させてもらう。お前の所為だからな』

「［涼夜に言って聞かせますので、お願いです!］」

『二度言わせる気か?お前が言って治んなかったら…分かってるよな?』

電話を切り、資料を芽玖明に返す。

『秦薇と芽玖明と俺で、コイツの会社を破産させる。その準備をするぞ』

「「はっ」」

自分の勝手な都合でやる事だが、恨みを買ってでも実行する。

自分にとって困る事をやられたら、相手にとって困る事をやり返す。

俺はそう決めている。

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