プロローグ ページ2
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「A、おはよう」
『おはよう』
家では会長らしさを消す。
これは必須だ。
ただの小学生を装う。
『それじゃあ行って来る』
挨拶して、家を出る。
今日は学校だから、俺と同じく登校中の生徒が沢山居る。
「おっはよ!Aっ!」
「今日も一緒に行こ!」
急に両肩を叩かれ、びっくりした。
2人は
『舞と咲良か…おはよ』
一緒に歩き出す。
「相変わらずクールだねw」
『別に良いだろ?』
微かに笑いながら、言い返す。
暫く歩き、いつの間にか学校に着いていた。
『教室に向かうか』
「そうだね〜」
舞と咲良と共に、5-2に入る。
「おっはよ〜!」
「おは〜!」
『はよ』
挨拶して、自身の席に行く。
「A」
担任の
『何ですか?』
「Aに用がある人達が、来ているみたいだ。“体育館の裏に早急に来てほしい”と伝言を預かった」
『…了解です』
用がある人達ととは誰だか分かり、ランドセルを席に置く。
そして、教室を出て体育館の裏に急ぐ。
『…やっぱり。秦薇と芽玖明か。どうしたんだ?』
「会長、放課後に予定入ってますか?」
『いや、入ってないな』
「放課後に
『…了解。放課後、いつも通りで』
「「はっ」」
秦薇と芽玖明は声を揃え、去って行った。
いつも通りとは、俺を家に迎えに来る事を指している。
車で来ない限り、Mafiaに遠くて行けないからだ。
教室に戻り、自身の席に着く。
「おぉ、お帰り」
『すみません、遅れました』
もう授業が始まっていた。
1時間目は算数をやっていた為、算数の教科書とノートを取り出す。
『先生、何ページですか?』
「あ、え〜と…」
「A!79ページ!」
少し遠くの席から、舞の声が聞こえた。
『舞、ありがとう』
「良いの良いの!」
返事をすると、舞の笑顔が帰ってきた。
急いで79ページを開き、ノートを開く。
黒板に書いてある事を書き写して行った。
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作者名：透 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時：2021年4月26日 0時
