【オリジナル】復讐に燃える殺し屋の少女Ⅱ (ページ2)

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2話ページ2

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「雛ー、朝よー」

『んー…』

朝になり、お母さんの私を呼ぶ声が聞こえ始めた。

瞼を擦りながら身体を起こすと、カーテンを開けているお母さんの姿が目に入った。

『おはよ、お母さん…ふわぁあ…』

「おはよう雛、寝癖が出来てるわよ。ちゃんと直さないと陵くんに笑われるわよ〜」

『えっまじ？それだけは嫌…！』

中学生にもなって寝癖が直っていないことがバレたら、絶対陵に揶揄われる。

いくら親友とはいえ、男子に揶揄われるのはちょっと嫌だった。

『んーと…よし』

急いで制服に着替え、姿見の前に立って櫛で髪をとかす。

ぴょこんと跳ねてる寝癖を直し、制服も整える。

『(匂い大丈夫だよね？)』

クローゼットにしまったスーツを取り出し、上着の匂いを嗅ぐ。

昨日は拳銃を使った為血痕が飛び散った、もしくは匂いが移った、とでもあれば大事になる。

どうやら懐にしまってる拳銃にも匂いはついていなかった、大丈夫だと思いクローゼットを閉める。

放課後速攻で準備を終えたし、部屋でやることが無くなった為自室を出た。

『んー…』

洗面台で顔を洗い、タオルで拭き取る。

髪には水がかかっていなかった為何もせず、歯磨きをする。

少し眠そうな、ぼけーっとした顔をしている私。

『(…睡眠不足なのかな)』

夜変な時間に依頼が来て行ったりしている為か、十分な睡眠時間は確保出来ていない。

休日くらい休みたいな…と思うものの、恨みを晴らすまでは我慢しなきゃいけない。

一度でも依頼を逃せば、それが大事な証拠だった場合大変なことになる。

だから休まず、時間が取れるときに休憩を取っているのだ。

『さーてと…』

歯磨きを終わり、リビングへ向かう。

今日はトーストと目玉焼きとサラダと牛乳というオシャレなメニューだった。

『美味しそう…！』

「食べていいわよ、そろそろ陵くんが来る時間帯だし、早く食べちゃいなさい」

『あほんとじゃん、分かった！お先にいただきまーす！』

椅子に座って手を合わせ、食べ始める。

陵は私の家に着いたら、私が何をしているか考えずにインターホンを鳴らしてくる。

まぁ親友だから許される行為だと私は思う。

やっぱりお母さんの作ったご飯が一番だなと思いながら、急いで食べ進めた。

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