【オリジナル】復讐に燃える殺し屋の少女Ⅱ (ページ1)

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1話ページ1

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『お父さん！お父さん！目を覚ましてよっ…！！』

私、天野(あまの)雛(ひな)は小学生の頃にお父さんを亡くした。

お父さんは病気を持っていた訳でもなく事故でもなく、はたまた自害した訳でもなく、誰か他の人の手によって殺された。

所謂他殺で、私はお父さんを亡くした。

両親が大好きだった私にとって悲しみが湧き上がり、同時に怒りでいっぱいになった。

「残念ながら、ご主人は……」

当時、まだお父さんが生きていると思っていた私に念を押され、お母さんは医師に駆けつけてお父さんを診てもらった。

だが結果は変わらず、お父さんは亡くなったのだと、悲しみと怒りで溢れた。

ずっと泣きじゃくっていた私はお母さんと、親友である坂川(さかがわ)陵(りょう)に支えられて今がある。

『私は仕事を全うするだけなので』

「待ってくれ！」

『さようなら』

バンッと、拳銃の引き金を躊躇いなく引いた。

放たれた銃弾はターゲットの男に心臓を貫き、声も出せず倒れた。

『……依頼完了』

お父さんを殺した奴に復讐を果たすべく、私はコードネーム冷徹姫(れいてつひめ)として、殺し屋で働いている。

殺し屋であることはお母さんにも陵にも言っていない。

なぜなら殺し屋自体が反社会組織であり、心配をかけられないから。

『あと2時間でお母さんが起きる時間だから急がないと…』

私は私である証拠を完全に消滅させ、その場を去った。

正直、いつかはお母さんか陵にバレると思っている。

バレたらバレたで隠しはしない、正直に話して受け入れられないようであれば私から離れればいい。

『(覚悟は出来てるから)』

そう思いながら人気の無い道を選んで家へと向かう。

自室のベランダへと飛び、改めて開けておいた窓から靴を脱いで中に入る。

靴を玄関にこっそり置いて部屋へと戻り、ちゃんと窓に網戸をして布団の中に潜り込む。

スーツからパジャマに着替え、時間まで寝て休むことにした。

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