【オリBL】結ばれた同性の先輩後輩【派生/合作】 (ページ4)

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#2【翡翠黎明】ページ4

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僕は一条先輩に「明日、演劇部の公演がある」と、伝えた。

すると「頑張れよ」と、笑顔で返してくれた。

だからこそ僕は、いつも以上にやる気が湧いていた。

次の日になり、「頑張るぞー！」という演劇部の部長の掛け声が舞台裏で響かせる。

僕達演劇部は

「『おー!』」

と、声を合わせて、気合いを入れた。

今回の演劇は恋愛物で、僕はまさかの主人公役の男子に抜擢されていた。

『(頑張らなくちゃ！)』

主人公という事もあって、更にやる気を出した。

演劇のストーリーが進んで行き、ラストスパートに移り変わる。

『俺は君が好きだ。付き合ってほしい』

僕はヒロインの子を見つめて、心を込めて伝える。

「はい！喜んで！」

その返事を聞き、ヒロインの子を抱き締めた。

『大好きだ、香奈(かな)』

「私もです！蒼井(あおい)先輩！」

互いの役名を呼び合い、僕はヒロインを皆から隠すようにし、キスする演技をした。

勿論実際にはしていない。

そして、演劇の幕は閉じた。

この演劇も大成功だった。

性同一性障害のお陰で、男っぽい少し低い声を出したり、口調を自由に変える事が出来るようになった。

『(でも、一条先輩には知られて引かれたくないなぁ…)』

だったら知られないようにしないと。

僕は観客席に一条先輩が居るのを見つけて走った。

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