【オリBL】結ばれた同性の先輩後輩【派生/合作】 (ページ13)

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#6【一条凛斗】ページ13

校門を潜ったあとはいつも通りの会話で翡翠くんの噂のことは忘れていた。

中休み＿＿

廊下を歩いていると、翡翠くんにたまたま出会った。

『あ、翡翠くん…』

声をかけてみたが、翡翠くんは俺の横を通り過ぎて行ってしまった。

そして放課後。

俺は翡翠くんとの今後の関わり方とかを考えるために、一人になりたくて屋上に向かった。

屋上のドアを開けると、翡翠くんがいた。

俺は驚きつつも、

『翡翠…くん…？』

と声をかけると、翡翠くんも驚いたような困惑したような顔で

黎明「何で此処に…？」

問いかけてきた。俺は安心させるために少し優しめの声で

『翡翠くんを探してたんだ。俺も、聞きたい事があってさ』

と言い、翡翠くんの隣に座った。

翡翠くんは顔に疑問を浮かべながら、こっちを見てきた。

俺は単刀直入に聞いた。

『翡翠くんって噂で聞いたんだけど、性同一性障害なのか？』

翡翠くんは違うと否定してきたが、俺は翡翠くんの震えた手でそれは嘘だなと思った。

『翡翠くん、俺ってそんなに頼りない？

　俺は翡翠くんの力になりたい

　だから、話してほしい』

俺がそう言うと、翡翠くんは目を潤ませながら本当のことを明かしてくれた。